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ArtDiary


4.2 ( 5302 ratings )
教育 ブック
開発者 Wen Yun Rong
無料

......一時間があっという間に過ぎてしまいました。外では何も起こりませんでした。夜の遅い時間だから、これは当然でしょう。午前一時に、家の鐘が鳴りました。鐘の音の他に、二、三人の声が聞こえてきました。窓の外の道には、男の人と女の人の二人、また一人の子供、その三人が現れました。こんな時間に出てきて、何か起こったかと思いました。私は静かにその三人を見ていました。勿論、部屋の電気はつけていませんでした。
思った通りでした。女の人と男の人が口喧嘩をしていました。二人の声が大きくて、話の内容が私にも少し聞こえました。女の人が別の男のために、夫(今の男の人)の金を盗みました。男の人が怒りました。口喧嘩の後、男の人は女の人を恨み始めました。驚いたことに、男の人は女の人をナイフでさして、女の人はまもなく死にました。それから、男の人はナイフを捨てて、子供がいるにも関わらず、立ち去りました。あの子供は十歳くらいの男の子でした。男の子は泣くこともなく、ただ静かにこのことを見ていました。本当に強い子だね、私はそう思いました。
この事件を自分の目で見てから、怖さのあまり、その夜私は眠りにつくことができませんでした。女の人も男の人も罪はないと思いました。本当の罪な人は、あの女の人に金を盗ませた別の男だと思いました。そのことによって、一つの幸せな家庭がこんな簡単に潰されてしまいました。一番かわいそうなのは子供です。この事件はこれからもあの子供の心に暗い影を落とします。多分子供は復讐の人生を歩み始めるのでしょう。
私はベッドの上で、いろいろ考えました。眠れない一夜でした。